シンガポール・中国の政府間プロジェクト、Origginと共同運営するVCCプラットフォームが南京政府とAIイノベーションプロジェクトに関するMOUを締結

2019.05.27

シンガポール・中国の政府間プロジェクト、Origginと共同運営するVCCプラットフォームが南京政府とAIイノベーションプロジェクトに関するMOUを締結

~中国市場における大企業の新たなイノベーションエコシステムの創出へ~

ICMG Pte Ltd(所在:シンガポール、以下、ICMGシンガポール)とOriggin Pte Ltd(以下、Origgin)が共同運営するVenture Co-Creationプラットフォーム(以下、VCC)※は、中国の南京政府と、第2回 Singapore-Nanjin International AI Forum on Smart Citiesにおいて、AIイノベーションプロジェクト(以下、本プロジェクト)を実施するためのMOU(覚書)に署名いたしました。


※Venture Co-Creationプラットフォームとは
ICMGシンガポールがOrigginと共同運営する、スタートアップの創業及び大企業との事業共創を実現する仕組みです。官民一体となり、現在はシンガポール科学技術研究庁(A*Star)と提携しており、シンガポール国立大学(以下、NUS)などのアジアトップ大学とも連携しています。既にVCCによって世界にとって存在意義のある26社のスタートアップが創業され、大企業との共創を通じて事業を加速させています。

1.背景・内容
シンガポール政府、中国政府は、これまで国家共同プロジェクトとしてSmart Cityプロジェクトを南京、蘇州、天津等で推進してきました。本プロジェクトは、「スマートネーション構想」を国家戦略として掲げるシンガポールのAIを中心とした先進的なイノベーション技術を起点とし、中国マーケットにおける快速なPOC(ビジネス実証実験)を経て、中国国内での事業展開のみならず、東南アジア各国への進出を見据えた実験・共創の推進を期待したものとなります。

ICMGシンガポールとしては、世界にとって存在意義のある実験・事業創出のためのPOC等に、日本の大企業の皆様がご参画いただけるよう、中国においてもそのエコシステムを創造してまいります。(具体的な参画方法は下記、2.大企業にとっての参画方法をご参照ください)

また、中国政府は、本プロジェクトのコンセプトとして下記のような項目をあげ、スタートアップ企業を含めたPOC等に対し、積極的に支援及び投資を行っていくことを掲げています。
・中国/シンガポール共同出資会社の積極的な設立
・シンガポールのコンセプトを起点としたイノベーションエリア開発
・シンガポールを拠点としたAI技術の導入
・水回り、空気汚染を含めた環境保全
・一人子政策が生んだ高齢化社会対策の仕組みの構築 等


※シンガポールと共同運営されている天津Smart Cityエリア内の統合管理センターの様子

2.大企業にとっての参画方法
大企業は、自社の戦略課題やイノベーションテーマに基づき、以下の観点を中心に参画が可能となります。
・VCCスタートアップ(現状はシンガポール中心)への早期アプローチ・事業共創
・VCCスタートアップが創り出す中国でのビジネスの実証実験(POC)機会への参画
・VCCスタートアップを通じて、シンガポール政府や中国政府のスタートアップ等のエコシステムへの参画 等

具体的なPOC参画機会としては、南京政府と締結した、AI自動運転に関するPOCプロジェクト等が挙げられます。同プロジェクトは、NUSのチームが開発した構内(病院、大学、空港内等)の自動運転に関するAI技術を起点に、中国政府が保有する豊富なインフラ等を活用しながら、社会価値のあるイノベーションの実現を実証実験していく取り組みとなります。


※NUSの自動運転AI開発チーム

ICMGシンガポールは、今後もOriggin(VCC共同運営パートナー)と共に、シンガポール政府を中心としたパートナーシップを活用しながら、中国における大企業のイノベーションの創出を共創型で進めてまいります。最新情報は、ICMGシンガポールのFacebookにシェアする予定となっておりますので、是非ご覧くださいませ。

 

ICMG Pte Ltd・・・コーポレートイノベーションアクセラレーター。日本/アジアにおける 大企業とのイノベーション経営の共同推進、オープンイノベーションによる成果創出等で豊富な実績を保有し、VCCのグローバル戦略の立案・実行、大企業・スタートアップの共創プログラムの企画・運営等により成果創出を先導します。
Origgin Pte Ltd・・・ベンチャービルダー・投資会社。シリアルアントレプレナー(連続起業家)であるメンバーによ官民一体でのスタートアップ創業を複数実現してきた実績を保有しており、アジア各国政府・政府機関・民間企業との連携、Deep-Techの目利き、スタートアップ創業を先導します。

【ICMG Groupについて】

ICMG Groupは、創業20年以上に渡り、東京、シンガポール、バンガロール、サンフランシスコ、上海、ストックホルムをベースに、日本大企業のトップマネジメントへのコンサルティングサービス、ベンチャーキャピタル、CVC、デジタル、プロダクトデザイン、リーダーシッププログラム、再生可能エネルギー、脱炭素事業をグローバルで提供しています。また、東京電力・中部電力と再生可能エネルギーや次世代インフラへの投資を行うジョイントベンチャーをシンガポールに設立しており、国連UNDPとは、SDGsイノベーションに関するパートナーシップを締結しています。ベンチャーキャピタルでは、Sequoia CapitalやGoogle、Tiger Global Management等のグローバルトップVCとシンガポール、インド、東南アジアで共同投資を行っております。また、日本大企業の経営層の持つパーパス、ヴィジョンをデジタルの力に繋げ、社会のイノベーションを加速する株式会社ICMG Digitalを2023年にローンチし、2024年には、元Microsoft米国本社のDirector of Product Design and Research, Frontline Studios GMであったAna Arriola-Kanadaと日本企業のプロダクトデザインを実行するICMG Nextをローンチしています。これらの多様な価値を創出してきたICMG Groupのコアバリューは、常に企業、組織の見えざる価値を可視化し、将来像(パーパス)を描き、その価値創造を実現させてきた知的資本経営(Intellectual Capital Management)にあります。

【本件に関する報道機関からのお問い合わせ先】

ICMG Group

Group Marketing Department

Call:+810368122511

Email:[email protected]

Website:https://www.icmg.co.jp

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