イノベーションを推進する共創のポイントとは?

2021.11.04

イノベーションを推進する共創のポイントとは?

価値観が多様化し、急速に環境が変化する現代において、ダイバーシティがイノベーションの創出には不可欠と言われています。今回は、ICMGのグローバルパートナーであり、多様なパートナーとイノベーションの創出を加速してきた実績を持つ Sustinable Living Lab の Aaqib氏に、イノベーションを推進する共創のポイントについてお聞きしました。

Aaqib Alvi
Sustainable Living Lab Singapore Country Manager
持続可能な社会のためのAIのテクノロジーと教育に関する分野で、起業を含めた豊かな経験を持つ。現在はSustainable Living Lab SingaporeのCountry Managerとして、多くの企業やNPOと連携している。


―まずはじめにSL2の取り組みについて教えてください。―

Sustainable Living Lab(SL2)は、3P (Public/公共、Private/企業、People/人々)セクターと共にイノベーションプロジェクトを共同設計および実装し、持続可能社会を促進するコンサルティング会社です。私達のミッションは、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に沿って、環境、社会、経済の持続可能性を以下の取り組みを通して推進することです。

・企業の持続的成長への変遷
・技術スキル(AI/IoT)のギャップを埋める
・電子廃棄物の削減と回収

―これまで多くのイノベーションをリードしてきた経験から、新しいアイデアを実現する上で最も重要となるポイントはどこにあると思いますか?―

まず最初に大切なのは、解決策を考える前に課題が何なのかということを、しっかりと定義することです。なぜなら課題は常に進化していくので、その解決策が既に賞味期限切れになっていて機能しなくなる可能性があるからです。

そして、最も重要なのはその課題を愛でることです。そうすることが、他のアイデアと差を付け、課題にフィットしたイノベーションの実現につながるはずです。

―社会課題を解決するようなアイデアを一社で実現することはますます難しくなってきていますが、文化や商慣習の異なる海外の企業と共創する際に大切なことはどのようなことでしょうか?―

まず多くの企業が新しいアイデアや解決策を唱えることで、競争はより激化していきます。その時にまず覚えておかなければならないのは、誰が自分たちの顧客なのか、そしてその顧客の課題を自分たちの解決策がどのように上手く解決できるのかということです。

そして、異なる文化や習慣のパートナーと共創する時に一番大切になるのは、相互理解を築きあげることです。パートナーシップを築く前に、相手の商習慣や文化について充分に調べて、相手を知る必要があります。また調査をするだけではなく、同じゴールに向かって進んで行く指標となる共通の目標を設定するために、相手と充分なコミュニケーションをとることも必要です。

―昨年度よりICMGの共創型ワークショップ「Innovative Leadership Challenge」にもパートナーとして参加してもらっていますが、どのような印象を持たれましたか?―

Innovative Leadership Challenge の受講生の皆さんは、最初はとても静かで恥ずかしがっている様子でしたが、学ぼうとする意欲をとても感じられました。プログラムを通して共に過ごすうちに、受講生の皆さんが英語を話すことに躊躇いがなくなり、プログラムにコミットする自信が高まっていくのを感じました。彼らが、大きな決意と勇気を味方につけることができたと思います。

私達は、新たな受講生の皆さんとお会いして、持続可能な社会を築くための新しいトピックを探究し対話を繰り広げることを楽しみにしています。参加者の皆さんにとって有意義な時間となるように、記憶に残るようなチャレンジを計画し、お届けしたいと思います。


Innovative Leadership Challenge

「Innovative Leadership Challenge」では、通常業務では出会わない海外のソーシャルリーダーとの協働を通じて、知の探索の旅に出かけ、異能と出会い、そのプロセスを通じて out-of-the-boxへの感度を高め、企業の持続的成長を担うリーダー育成の起点をつくります。


【ICMG Groupについて】

ICMG Groupは、創業20年以上に渡り、東京、シンガポール、バンガロール、サンフランシスコ、上海、ストックホルムをベースに、日本大企業のトップマネジメントへのコンサルティングサービス、ベンチャーキャピタル、CVC、デジタル、プロダクトデザイン、リーダーシッププログラム、再生可能エネルギー、脱炭素事業をグローバルで提供しています。また、東京電力・中部電力と再生可能エネルギーや次世代インフラへの投資を行うジョイントベンチャーをシンガポールに設立しており、国連UNDPとは、SDGsイノベーションに関するパートナーシップを締結しています。ベンチャーキャピタルでは、Sequoia CapitalやGoogle、Tiger Global Management等のグローバルトップVCとシンガポール、インド、東南アジアで共同投資を行っております。また、日本大企業の経営層の持つパーパス、ヴィジョンをデジタルの力に繋げ、社会のイノベーションを加速する株式会社ICMG Digitalを2023年にローンチし、2024年には、元Microsoft米国本社のDirector of Product Design and Research, Frontline Studios GMであったAna Arriola-Kanadaと日本企業のプロダクトデザインを実行するICMG Nextをローンチしています。これらの多様な価値を創出してきたICMG Groupのコアバリューは、常に企業、組織の見えざる価値を可視化し、将来像(パーパス)を描き、その価値創造を実現させてきた知的資本経営(Intellectual Capital Management)にあります。

【本件に関する報道機関からのお問い合わせ先】

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