2023年3月15日ICMG、国連開発計画(UNDP)インドネシア、日本クロージャー株式会社(NCC)主催の「サーキュラーエコノミーダイアログ」最終回が開催されました。
インドネシア大学助教授Dr. Cindy Rianti Priadiを司会に迎えて、第1部:第1~4回サーキュラーエコノミーにおける先進的な取り組みの振り返り、第2部:インドネシアと日本におけるサーキュラーエコノミー(CE)の現状とビジョン、第3部:CEがSDGsの達成を加速するためにどのように貢献できるかの3部構成で対話されました。
第1部では、プラスティック製買物袋有料化などの制度導入の進め方や循環経済達成に向けた課題について環境省福井氏に伺いました。またBAPPENAS Rachman Kurniawan氏からは、CEを通じた気候変動などのSDGs目標の達成、ICMGからは、人的資本の循環とコミュニティの重要性について言及しました。第2部では、NCC中川氏より、Cap to Cap水平リサイクルの取り組みにおいて自治体の巻き込みとモデル展開の必要性について触れ、第3部では、Beyond Waste/Beyond Plasticでステークホルダーを巻き込みながらトップダウンで総合政策を作ること、政府と企業で共通の目標や言語を持つことの大切さにつきディスカッションされました。
クロージングでは、「これは、サーキュラーエコノミーの取り組みのスタートである」というNCC中川氏と「インドネシアと日本で共有された知見をもとに教材を作成し、サーキュラーエコノミー実装に向けたリーダーシッププログラムを開催する」というSDGアカデミーMuhammad Husain 氏の言葉で今後の取り組みにつき触れ、シンポジウムは幕を閉じました。
・最終回「The Decade of Action:How Circular Economy fits Indonesia and Japan」
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- 日時:3月15日(水)15:00-17:10(日本時間)
- 登壇者:
1.国家開発企画庁(BAPPENAS)Rachman Kurniawan氏 (Environment Pillar Manager, National SDGs Secretariat)
2. 環境省 環境再生・資源循環局総務課 循環型社会推進室 室長補佐 福井陽一氏(リサイクル推進室長補佐兼務)
3. UNDP Indonesia Adhitya Yusuf氏 (National Project Manager for Circular Economy)
4. 日本クロージャー株式会社 製品開発部 マネージャー 中川征氏
5. ICMG Pte Ltd ディレクター 辻悠佑氏
6. KUMPUL Faye Wongso 氏 (Founder & Chairman)
ダイアログからの学びをもとに、2021年開始以来8000人以上の人がコースに登録しているSDGsアカデミーのモバイル学習プログラムや5カ月のリーダーシッププログラムなどを構築し、インドネシアにおけるサーキュラーエコノミーのローカライズに貢献して参ります。
・日本クロージャ―株式会社(NCC)
金属製、プラスチック製の各種キャップ・クロージャー製品、およびキャッピングマシンを供給している日本の大手クロージャーメーカー。「クロージャーで人と社会に感動を」を経営理念に、環境に優しい製品の研究と開発に努め、共創を通じて持続的に付加価値のある製品を製造している。
URL:https://www.ncc-caps.co.jp/
・UNDPインドネシア
UNDPは約170の国と地域で活動し、貧困撲滅、不平等と排除の削減、そして各国が進歩を持続できるような強靭性の構築を支援。国連の開発機関として、各国が持続可能な開発目標を達成できるよう支援する重要な役割を担っている。UNDPが支援する各プログラムには、具体的で多様な目的がありますが、能力開発は、インドネシアおよび世界中のすべてのUNDPプログラムに共通する目的の1つとなっている。
URL: https://www.undp.org/indonesia
・SDGアカデミーインドネシア
SDGアカデミー・インドネシアは、UNDPインドネシア、国家開発計画省(Bappenas)、タノト財団が主導する、SDGsをインドネシアにローカライズするためのメディアであり、SDGsを主流化するためのナレッジハブとして機能しています。SDGリーダーシップ・プログラムは、SDGアカデミー・インドネシアによる主要プログラムの一つで、政府および非政府セクターのステークホルダーを対象とし、持続可能な開発目標である2030年アジェンダの達成に貢献できるSDGs特性を持つリーダーを育成することを目的としています。 同アカデミーは、これらのSDGsのステークホルダーが、インドネシアのポストパンデミック危機からの回復において、よりグリーンで、よりレジリエントで、よりインクルーシブな都市に向けてより良いものを構築するために役立つことを期待しています。
URL:https://www.sdgacademyindonesia.id/en/
・Sustainable Living Lab(SL2)
SL2は、2011年にシンガポールで設立され、シンガポール、インドネシア、インド、米国に拠点を置く。シンガポール政府と連動しながらSDGsにおけるイノベーション創出を推進するSDGs Innovation Acceleratorであり、シンガポールのみならず各国にてSDGsにおける多様なイノベーション創出を加速してきた豊富な実績を有する。今回は、ICMGと共に双方のナレッジ・ネットワーク・オポチュニティを共有しながらSDGsにおける共創型でのイノベーションをリード。
URL:https://www.sustainablelivinglab.org/
【ICMG Groupについて】
ICMG Groupは、創業20年以上に渡り、東京、シンガポール、バンガロール、サンフランシスコ、上海、ストックホルムをベースに、日本大企業のトップマネジメントへのコンサルティングサービス、ベンチャーキャピタル、CVC、デジタル、プロダクトデザイン、リーダーシッププログラム、再生可能エネルギー、脱炭素事業をグローバルで提供しています。また、東京電力・中部電力と再生可能エネルギーや次世代インフラへの投資を行うジョイントベンチャーをシンガポールに設立しており、国連UNDPとは、SDGsイノベーションに関するパートナーシップを締結しています。ベンチャーキャピタルでは、Sequoia CapitalやGoogle、Tiger Global Management等のグローバルトップVCとシンガポール、インド、東南アジアで共同投資を行っております。また、日本大企業の経営層の持つパーパス、ヴィジョンをデジタルの力に繋げ、社会のイノベーションを加速する株式会社ICMG Digitalを2023年にローンチし、2024年には、元Microsoft米国本社のDirector of Product Design and Research, Frontline Studios GMであったAna Arriola-Kanadaと日本企業のプロダクトデザインを実行するICMG Nextをローンチしています。これらの多様な価値を創出してきたICMG Groupのコアバリューは、常に企業、組織の見えざる価値を可視化し、将来像(パーパス)を描き、その価値創造を実現させてきた知的資本経営(Intellectual Capital Management)にあります。
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